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シャガール展に行ってきました。 [アート]

images.jpgシャガール展に行ってきました。
ずっと昔、ちょうどシャガールが亡くなったころ、、あの群青色の中にポツンと赤があることに、違和感を覚え、なんとなくシャガールのことが認められなった時期がありました。今になって思えば僕の中にある、和製の部分がそう感じさせたのでしょうか。でもいつの間にか、ベラの手記からなのか、彼の絵から発散される何かを感じたのか、理屈ではなく、ランスの大聖堂まで見に行くほどのファンになっていました。
今日の東京芸大で、もっとも感じたのは絵の美しさというよりも”彼”の気持ちでした。ベラと別れた悲しみ、父母妹へも想い。故郷への、そして、自分自身への想い。。をれが感情を通して、みているものに伝わってくるのです。
彼の作品は20歳ころの作品から彼しかもっていないものでした。その”彼自身”はどんどんsofisticateされていきながら、本来の彼に近づいていくようにみえました。 確かに時代や流行の影響はあったようですが、それらは、かれのひとつの”道具”として利用され、彼自身に溶けこんでいました。
ピカソは確かに大スターだったけれど、技法だとかーーイズムだとかいくらいっても、結局僕らのような凡人が見たとき感動できるものが芸術なのではないでしょうか?シャガールの絵は不思議な幻想感とともに何かを言わんとしているのですが、その美しさそのものが、かれの感情を表現しているように思えました。濃紺の中の赤が彼の言わんとしていることのように今日は感じました。
彼女を巡って.jpg100715_165346.jpg
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